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テンポを揺らして感情表現をします [ミュージカル]

さて、今日はフレーズの中でテンポが『揺れる』例を4つあげてみました。

音楽の世界ではテンポが速くなる事を『進む』と言います。
また、逆に遅くなる事を『戻る』とか『戻す』と言います。

テンポが速くなったり遅くなったりを『行ったり来たり』とも言います。
テンポを『動かす』とも言いますね。

クラシックの世界では『アゴーギク Agogik』と言います。
ドイツ語でテンポやリズムを意図的に揺らす事を意味します。

これに対して強弱の変化を『ダイナミクス、ディナーミク Dynamics』と言います。

稽古場で音楽監督や歌唱指導、指揮者がこんな事を言っても、もう大丈夫ですね

テンポを揺らす事によって心が揺れ動く様を表現しています。
また、テンポ通りに歌っても、実際には完全に同じテンポでは歌えないものです。
それが『揺らぎ』、つまり自然に感じるのです。

ポップスのようにほとんどテンポが変わらない(イン・テンポ in Tempo)の音楽もありますが、
この場合でも、ドラムやベースがフレーズの変わり目にフィルインを入れて、
時間の経過、すなわちスピード感を感じさせています。

シャンソンのように、テンポが非常に揺れ動く音楽もあります。

ミュージカルはありとあらゆる音楽が出てきますので、
テンポを揺らす事はとても大切な表現手段となります。

また、テンポを揺らす際には強弱の変化を伴う事が一般的です。

この4つの例は、全て心が揺れ動く様子を表現しています。

では最初のサンプル、
何回も例に出していますが、「レ・ミゼラブル」から“オン・マイ・オウン”
その最初、バースの部分でテンポが揺れています。
「また私~」から少々テンポが進み、「無いわ」で落ち着き、
「温かい~」でまた進み、「~ない」で落ち着きます。
その後、rit.して、次のフレーズも同じ事が繰り返されます。

次は「美女と野獣 Beauty and the Beast」から“愛せぬならば If I can’t Love Her”です。
やはりバースの最後の部分です。
「もはや~」でちょっぴり進み、「~まぼろし」で戻ります。
「もはや~」で同様になり、「~凍りつく」でテンポがゆっくりなります。

3つ目は「ミス・サイゴン」から「今も信じているわ I still believe」です。
この曲はキムとエレンのデュエットですが、最初のキムが歌うバースの部分です。
一旦テンポが落ち着き、それから音が高くなるにつれてテンポが進みます(早くなる)。
そして、音が下行してくるにつれテンポも落ち着いて(ゆっくり)きます。

4つ目は「クレイジー・フォー・ユー Crazy for You」から
ポリーのソロ、“エンブレイサブル・ユー Embraceable You”です。

これもまたバースの終わりの部分です。
ハッキリとテンポが揺れているのが分かると思います。





こうやってテンポを自在に揺らして心情を表現します。

オーケストラ伴奏で歌うなら指揮者が揺らしてくれますが、
自分がどう歌いたいのかを伝えなければ、指揮者も音楽を動かしようがありません。

また、ピアノ伴奏で歌う際、ピアニストにテンポをお任せしてしまうことがありませんか?
あるいは、最初のテンポだけ指示して後はお任せ・・・。

基本的に、歌い手が先導して音楽を揺らす(動かす)事をしなければ、
ピアニストはついてきません。
自分で納得がいくまでピアニストに要望し、話し合いましょう!


お問い合わせ、レッスン、トライアルレッスン、体験レッスンについては
atn@atn-jp.com にご連絡下さい。

また詳細は http://atn-jp.com でご覧下さい。

5月27日(木) 動画の音声部分を遅い回線でご覧の方のためにmp3でアップしました。

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