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音の長さを変えて感情表現をする [ミュージカル]

やっと次の解説に入ります

今回は「音の長さを変える」がテーマです。

前回まではフレーズの中でテンポを変える、と言う考え方でした。

今回はもうちょっと進めて、フレーズではなく、
『一つ一つの音単位で長さを変化させる』方法です。

最初の例は、
またまた「レ・ミゼラブル」の中からマリウスが終わり近くに歌う、
“人影のない部屋 Empty Chairs at Empty Tables”です。

音の長さを変えるには『長くする』と『短くする』がありますが、
大抵はこの二つがセットで出てきます。

私が歌ったサンプルでは「言葉にならない」の
「こ」と「なら」を長く歌っています。
この目的は『音楽的重心・言語的重心を形成する事』です。

簡単に言うなら、聞いている人の注目(注耳)を集める事です。
それによって音楽的にも言語的にもその音、言葉が強調されます。

この曲の原詩では「There's a grief can't be spoken」が最初のフレーズです。
当然ながら「grief」に言語的、音楽的アクセントがありますが、
それと同様に日本語で歌ってしまうと、
「言葉にならない」の「ば」の音にアクセントが行ってしまします。
日本語なら「言葉~」の「こ」にアクセントが付くべきですが、
その事を理解していない多くの方が「ば」に重心を持って行く(強調する)、
そんなパターンが非常にたくさん見られます。

多分、日本語の意味に感心がないのでしょうね

しょうがないこととは言え、とても残念な事です。

『長い部分』が出来れば、必然的に『短い部分』が出来ます。
どうしてかと言うと、そうしなければフレーズ自体のテンポが遅くなってしまうからです。

そこで、『こ』『なら』を長くする替わりに、
言葉にの『に』を短縮しています。

これは『ためる』だけでなく『進む』で全体のテンポを調整する必要があるからです!


次の例は「オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera」で
クリスティーヌが父親の墓所で歌う”墓場にて Wishing You were Somehow here Again”です。

この曲も『語頭』にためを作っています。
それによって死んだ父親への深い悲しみと悼みを表しています。
先ほどの“人影のない部屋”もほとんど同じ意味で使われています。

これを「全ての音を同じ長さで歌う」となると、
サンプルの様な「無機質・無感動」な音楽になってしまいます。

「オペラ座の怪人」は“the Point of No Return”の様に、
インテンポで音の長さもあまり変えないポップス調の曲もありますが、
「~オペラ」と言うくらいですから、クラシック調の曲も沢山あります。

その中で音の長さを変化させて感情を表現する事は必須です!

最後の例は「マイ・フェアレディ」から“踊り明かそう I could't go to the Bed”」です。

これは、ここまでの例とは逆の表現例です。
つまり、これまでは『貯める』とか『進む・巻く』と言う言葉で表されてきた、
音の長さ(音価)を短くする事で『高揚感』や『弾む心』を表現しています。

そして『マルカート marcato』(一つ一つの音を区切って歯切れ良く演奏する)の例です。

このように、一見テンポの変化と似ていますが、
音価の変化(音の長さの変化)で何らかの感情表現をする事が出来ます

お問い合わせ、レッスン、トライアルレッスン、体験レッスンのお申し込みは
atn@atn-jp.com へお願い致します




5月27日(木) 動画の音声部分を遅い回線でご覧になっている方のためにmp3でアップしました。
少し長いので、最初の2曲と最後の1曲、2つのファイルに分割しています。


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